




講演@東京ミッドタウン デザインハブ
様々な分野や文化にまたがる社会的課題に対処し再構築していくために、公共領域におけるデザインの役割は極めて重要です。しかし現在の日本の政府機関や自治体がデザインの実践に取り組むためにはさまざまな壁が立ちはだかっている現状があります。
STUDIO POLICY DESIGNの橋本は、国家公務員として初めてMFA(美術学修士)の学位を米国パーソンズ美術大で取得し、この夏に帰国し、経済産業省が進めるデザイン経営プロジェクトチームに着任し、大阪・関西万博に向けた未来のビジョンの策定を進めています。そこで橋本の経験をシェアするためのトークイベントを、公共と政策について考えるコミュニティ"Public & Design"が企画していただきました。
会場には、デザイナー、行政官、学生など、多様な方に参加をしていただき、更に、ゲストとして(株)リ・パブリック 市川文子さん、(一社)滋賀人 中山郁英さんをお招きして、Trans-disciplinary Design(学問分野を超えた学際的デザイン)の領域や、デザイン経営の活動、公共のビジョンなど、白熱した議論が行われました。
■日時:2019年11月15日(金)19:00〜21:30
■会場:インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター(東京ミッドタウン・デザインハブ内)
■参加者:60名
■主催:Public&Design、専修大学上平研究室
■協力:公益財団法人日本デザイン振興会
■プログラム
開場18:30
1)19:00~ 橋本直樹講演 「政策立案プロセスと政策ビジョンのリデザイン」(60分)
2)20:00~ 「公」のためのデザインを考える(40分)
ゲスト:市川文子(株式会社リ・パブリック 共同代表) × 橋本直樹
司会:中山郁英(一般社団法人滋賀人代表理事)
グラフィックレコーディング:和田あずみ/小野奈津美(株式会社グラグリッド)
3)20:40~ ネットワーキング(40分)
閉会 21:30
■ゲスト紹介
市川文子(株式会社リ・パブリック 共同代表)
広島県出身。慶應義塾大学大学院にて修士課程修了後、当時まだ珍しかった人間中心デザインの職を求め、フィンランドに渡航、携帯事業メーカー・ノキアに入社。世界各国でのフィールドワークから課題を起点とした製品やサービスの開発に従事。退職後、博報堂イノベーションラボ研究員を経て、2013年株式会社リ・パブリックを創設。現在は持続可能なイノベーションをテーマに地域や組織における環境整備およびプロセス設計の研究・実践を手がける。広島県事業「イノベーターズ100」ディレクター、グローバル・リサーチ・ネットワーク「REACH」日本代表。監訳に「シリアルイノベーター~非シリコンバレー型イノベーションの流儀」。
中山 郁英(一般社団法人滋賀人 マネージング・ディレクター)
滋賀県長浜市生まれ。日系自動車メーカー、外資系広報コンサルティング会社を経て、2014年度に東京大学i.schoolに着任。EDGEプログラム(文部科学省補助事業)関連業務の企画・運営や、イノベーション教育の実践に取組んだ。2016年度より拠点を長浜市に移し、ながはま市民活動センターの立ち上げ業務や一般社団法人滋賀人を共同創業。また、コンサルタントとして主に公共セクターや歴史ある組織の伴走支援を行う。2019年、書籍「行政とデザイン 公共セクターに変化をもたらすデザイン思考の使い方」日本語版に「日本における、行政組織へのデザイン導入の取り組み」を寄稿。
■主催
Public and Design
公共分野・行政組織などのデザインに関心を持つ、有志によるコミュニティ。
主にslackで運営されている。現在、参加者35名。